2009/07/18

稽古3日目、母が来る




今日は、蜷川さんの演出術を
たくさん聞けた一日でした。
役者の立ち位置のことや、
ちょっとした演技の工夫、
深みの出し方、
感情を観客に伝えるポイントなど、
かなり具体的にためになりました。
指示する前にその理由を述べ、
役者を納得させるところがすごいなあと思います。
「なぜこうしなきゃいけないの?」と思わせないところが
お互いの関係をよりよく保ち、「信頼」しあう秘訣なのだと思います。


それにしても、若い女優陣は
語尾の難しさに苦戦中です。

(これを言われるととても悔しい気持ちになりますが)
若者は私生活であまり主張をしなくなった故に、
言葉からも主張が消えたそうです。
こんなとき蜷川さんは、頻繁に
「強調しなさい」というアドバイスを送ります。
語尾が無意味に伸びてしまうのを防ぐためには、
強調すべき語をきっちりと意識すれば解消される、と。
つまりは、台詞に込められている意志を明確にして
伝えたい気持ちを第1に表現することに意識を配れ、ということです。

確かに、蜷川さんによって改善されたあとは、
言葉がとても伝わりやすくなります。

しかし日常の癖はなかなか直せません。
蜷川さんは何度も根気よく注意します。




私を元気付けに、
母がはるばる神戸からやって来ました。

劇場からの家路、
お祭りで通りがにぎわっていたので
晩ご飯を買うべく、人ごみに入っていきました。

ここはやたらと若い人が多く、
お神輿を担ぎわっせわっせと大騒ぎ。
(ヤンキーみたいな人が大量にいて、
盛り上げていました。)

コースト・オブ・ユートピアを読み、
180年前ロシアの
若い人の力強さには驚きました。
そういう活発な世代によって、さまざまな革命がありました。

わたしは芸術で人の心や人生を変えたいと思っていますが、
「革命家」になる勇気は(今のところ)ありません。
このふんぎりの悪さでは、
結局のところ何者にもなれずに
一生がおわってしまいそうです。

コースト・オブ・ユートピアの登場人物は
それぞれの思想や信念を持っています。
気持ちは移ろいやすくても、
その時その時で信じるものがあり、それが強さにつながります。

・・・しかし恋愛になったら急に頼りなくなったり・・
純情すぎて、笑ってしまうようなところもあります。

蜷川さんも
そういった、多様な面を持つ人間を
生き生きと描こうとしているのではないでしょうか。




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