2010/01/30

地獄、煉獄、天国

地獄

現世で悪事をはたらき
その悪事を悔いなかった者は、
死後地獄に落ち
永遠に苦しみ続ける。

煉獄

死ぬ前に
神(キリスト)に謝罪した者は
煉獄に行き、
罪を償うことができる。

天国

善行をし
神(キリスト)への信仰が深い者は
天国に行き
聖人・天使となる。


『ダンテ神曲』を読み終えて。


去年12月。
フェスティバル/トーキョーでロメオさん作演出の
『神曲』を観た。
ダンテの神曲からインスピレーションを受けて
ロメオさんが三部作で作り上げた
ズシリと重たい舞台作品。

わたしは神曲を読まずに
舞台を観劇したのだが、
とてもよかった。

いつかダンテの『神曲』を読もう、と思いつつ
1ヶ月が過ぎ、
古本屋で
『ダンテ神曲』
を手にとる。

漫画だ。

著書は
キューティーハニーなどを生み出した
永井豪さん。

漫画を読みたい気分だったので
上下巻2冊を購入。

永井豪の後書きに
幼少時代から何度も読んだ、わたしなりの『ダンテ神曲』を描いた
というような事が書かれていた。

たしかロメオさんも
「わたしなりの」
と言っていた。

多くの作家が影響を受け作品化したくなる
噂のダンテ作『神曲』を
わたしも読んでみたくなった。
読まなければいけない気がした。


崇めるべき神を「イエスキリスト」のみに限定している点には
世界中多くの人が不服だろうが、
ダンテの「罪」の定義は
かなり的確で、普遍的なものだと思う。


ダンテの『神曲』は
生き方の手本帳と言えるのかもしれない。

だから読み物としてではなく、
心で読み進めていくべき書物だと思う。


わたしが今読みたい本、
ダンテの『神曲』。

2010/01/17

阪神淡路大震災、15年




震災から15年が経ちました。

わたしもやはり、
他の被災者と同じく
「忘れてはいけない」
と思います。

なぜ?

なぜ忘れてはいけないと思うのか。


私は東京に来て、
神戸の震災の認知度があまりにも低いことに
驚きました。
もちろん皆、大地震があったことは知っているけれど、
本当に「知っている」程度で、
いつだっけ?という感じです。
・・無理もないと思います。
今日は震災の日なのに、
朝のニュースで一度も震災のことが話題に上りませんでした。

そうそう、なぜ被災者は「忘れたくない、忘れてはいけない」と思うのか?
最新の疑問です。
アートパスの原動力にもなった想いですが、
なぜそう思うのか、不思議になってきました。

何を忘れて欲しくないのか?
と言われたら、
恐怖の揺れがあったこと
見慣れた命や家や人との関係が永遠ではないこと
たくさんの悲しみがあったこと
戦争も震災も地獄も皆同じ景色だということ
被災地で、多くの助け合いがあったこと
立ち直ろうという強い力で今の神戸があるということ
今でも傷を抱えている人がいるということ
地震は必ずまたくるということ
です。
たくさんあります。
何一つ忘れたくありません。


ううん・・・この気持ち、どうしてなんだろう。