2010/09/12

鳥取砂丘



なにか
小石が飛んできて
頭にこつんと当たったなら、
それがどんなに小さなものであれ
今までの良き経過を
真っ暗にしてしまう。
不思議よのう。



また


それが小さな
リボンであることに気付けば
忽ち
思い出を微笑ましく眺める

こんな時の人間は
あっぱれおめでたいのである。



.

2010/09/10

どうした私?




今日の最後の教習中
何度もぐっときて
何度もそれを堪えて
頑張ったんだけど
一度、返事する声が震えてしまった
教官はそれを、きっと、知ってて
ま、そういう日もあるさ
ってひとこと言ってくれた

車から出てさあ送りの車を待とうとする時に
友達が
どうしたの?
って、一目でわたしの疲れを察知して
ジュース買いに行く?
って。
優しい、優しい、優しい、
優しい、優しい、優しい。

泊まってるホテルの前で
車から降ろしてもらった直後
もう堪えきれない
堪えきれなかった
ぶわっとふきだして


キッカケはなかった
理由が分からない
だけれど
自分の
怠惰だとか
泥のような汚さとか
染みついたよごれ
孤独
ま、そんなところでしょ。
くだらない。


みんなはあんなに綺麗なのに
わたしはこんなにくだらない。

錆びついた機械が誤作動を繰り返す

パンクしたタイヤに慣れてしまった




涙がようやく止まったので
やっと息ができるようになった

息ができるようになったので
私は少し、
ベッドに横になって
音が光が消えるのを
待つ。

2010/09/09

やらなければならないことのみきわめ




こんなにも、ひとりであることが平気な夜は初めてだ。

しばらく自動車の教習でいっぱいいっぱいだったけれど、
そろそろ卒展のことも本格的に進めていかなければ。
作品形態を悩んでいた事前審査展。
でもそれも、最終的に自分が納得できるものを披露するのみ。
よおし、
ボディービルダーの荒川さんの人生訓を
いまいちど頭の中で繰り返す。
目標をかかげ、それに向かっていかに厳しく、
自分を制していくか。
その積み重ねできっと、道が開ける。

そして車の運転のように、
道の先の方を見据えて
目標にまっすぐ向かえているか逐一確認しながら
確実に、進んでいこう。

2010/09/07

ひとり反省会

電気の消えたコインランドリーの外、
雨で湿ったベンチに座りながら
今日のことをふりかえる。
真夜中、
起きているのは虫と川と雨と風と私。
人間は私だけ。
だから私が虫も川も雨も風も独り占め。

ああ、今日はやり過ぎたかもしれない。
わたしのくだらない弾丸を発砲してしまった。

忘れたころに雨粒。
はげましてくれてるのか?
いや、雨はなにも語らないし、
どんな小さな考えも頭に浮かばない。
ぱちん、と地面を弾くだけ。


赤信号の点滅
黄信号の点滅
歩行者専用標識
交差点内の矢印

あ、知ってる。
最近習ったばかり。
いま勉強中の事事。


結納
ひもおろし

が、ゆらゆら。
ゆらゆらゆれてるゆられてる。


うん、
楽しかったから万事良し!と
結局自分を納得させよう、
そして私もこの虫たちに
オヤスミを告げよう。