稽古場の空気を読むことも演出家の仕事です。
今日は役者待機席がちらほら空いていました。
蜷川さんは稽古場全体の空気を感じて、
「みんなそろそろ疲れてきちゃったかな?」
と、稽古前に。
そしてなんと!本日の稽古を3時間で切り上げたのです!
「みんな飽和状態でぼーっとしてるから
役者さんは台詞覚えたり、
スタッフさんも休むなり何なりしてね」
たしかにここ2日間、6時間くらいの長い稽古が続いたので
疲れが隠せなくなってきたのかもしれません。
6時間といっても
役者もスタッフも1・2時間早く来て、
稽古が終ってもそうすぐに帰ることはありません。
スタッフさんなんて、毎日9時10時まで残って作業してるそうです!
そう考えると、
稽古場の滞在時間はかなり長いのです。
私の劇団では、みんなの都合を聞き、
より多くの役者さんが参加出来る日時を割り出して、
予定表を作ります。
そして休みの日をねらってバイトや用事を入れるわけです。
コースト・オブ・ユートピアの稽古が始まる前に「あれ?」と思っていました。
予定表がないからです。
(顔合わせの日、舞台稽古に入る日、などの
大まかな予定が書かれている用紙はありましたが、
後は全部空欄になっていました)
テレビや雑誌でも活躍するような役者さんばかりだから、
さぞかし綿密な、分単位の予定表が組まれているのであろうと
思っていたのですが・・・。
逆です。
次の日の予定は、稽古終わりに決定します。
稽古場には、大きな模造紙に手書きで書かれた予定表があります。
そこに次の日の集合時間を書き込んでいくのです。
ということは・・・
役者さんは「2ヶ月まるまる」
この演劇に予定を空けておかなくちゃなりません!
おそらく他の仕事もされていると思うのですが、
これは、私たちにはありえないことですね。
私たちだったら「バイトしないと生活費が!」ってわけです。
この格差。
また、稽古場が固定であるということがかなりの強みです。
小さい劇団は自分達のアトリエを持っていないことが多いので
公民館などの格安な場所を必死で探して、
いち早く予約して場所をおさえておく必要があります。
公民館の空き具合によって稽古日程が左右されることがざらにあります。
(稽古したい時期はいつも大学が閉まっています。怒)
ということで、早く日程を割り出さないと
町のお琴教室に先を越されるのです!
この格差。
この格差
格差・・・
私たちに、というか私に、
勝ち目はあるのでしょうか。

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