ついに、始めに戻りました。
今日は1部の1幕と2幕を両方やりました。
稽古時間はなんと約7時間。
おそらく明日は2部、明後日は3部を全てやると思うので、
集中力と体力勝負です。
さて、今日の1部の通しについてですが、
全くブランクを感じさせないものでした。
3部の稽古をやっている時、役者さんは
稽古前に早く来て、
自主的に1部の頭から稽古していたのです。
そのやる気が、今日の結果としてあらわれました。
ブランクを感じさせない、というより
以前やった時よりもスムーズに演技が運ぶようになっています。
決めた動きも、完璧にこなします。
さらにベテラン役者さんは、
演技中にユーモアを織りまぜ、笑いを誘います。
スタッフさんもさすがです。
今日のために、何度も打ち合わせや
転換の整理を繰り返したのだと思います。
本日蜷川さんがこだわった点は、以下です。
◉ツルゲーネフ(別所さん)の人格形成
別所さんの目指すツルゲーネフ像を軌道修正
◉ある若手女優への発音、台詞の言い方注意
稽古の初期から言われ続けている語尾の問題
(もうこれは、本人が必死に繰り返し唱えて、
正しい言葉に慣れるしか無いと思います。
稽古場の皆、彼女が克服することを待ち望んでいます。)
◉ある若手男優への台詞の言い方注意
演歌みたいに色がつく独特な言い回しを指摘し
強調箇所を細かく教える
◉池内さんと毬谷さんが思いやるシーン
池内さん演じるベリンスキーが
驚くほど心に深い傷を負ったこと、
毬谷さん演じる貧しい娼婦が
案外利口で洞察力のある女性であるということを、
丁寧に役者に演じさせる
◉長谷川さんと池内さんのシーン
長谷川さん演じるスタンケーウィチが
病気でかなり弱っていて、
もうすぐ死んでしまうことを観客に印象づける
同時に、
それをいたわり介抱する池内さん
という構造を、細かい動きの指定によって整理する
全体的に、役者さんの努力と思索によって、
キャラクターが明確になってきつつあります。
哲学オタクの男性陣や、女優では麻美さんなどが、
どんどん自由になっています。
生き生きして、人間味あふれる舞台に向っていると思います。

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