2009/08/28

35日目、1部かえし


ついに、始めに戻りました。
今日は1部の1幕と2幕を両方やりました。
稽古時間はなんと約7時間。
おそらく明日は2部、明後日は3部を全てやると思うので、
集中力と体力勝負です。

さて、今日の1部の通しについてですが、
全くブランクを感じさせないものでした。
3部の稽古をやっている時、役者さんは
稽古前に早く来て、
自主的に1部の頭から稽古していたのです。
そのやる気が、今日の結果としてあらわれました。
ブランクを感じさせない、というより
以前やった時よりもスムーズに演技が運ぶようになっています。
決めた動きも、完璧にこなします。
さらにベテラン役者さんは、
演技中にユーモアを織りまぜ、笑いを誘います。

スタッフさんもさすがです。
今日のために、何度も打ち合わせや
転換の整理を繰り返したのだと思います。


本日蜷川さんがこだわった点は、以下です。

◉ツルゲーネフ(別所さん)の人格形成
  別所さんの目指すツルゲーネフ像を軌道修正

◉ある若手女優への発音、台詞の言い方注意
  稽古の初期から言われ続けている語尾の問題
  (もうこれは、本人が必死に繰り返し唱えて、
   正しい言葉に慣れるしか無いと思います。
   稽古場の皆、彼女が克服することを待ち望んでいます。)

◉ある若手男優への台詞の言い方注意
  演歌みたいに色がつく独特な言い回しを指摘し
  強調箇所を細かく教える

◉池内さんと毬谷さんが思いやるシーン
  池内さん演じるベリンスキーが
  驚くほど心に深い傷を負ったこと、
  毬谷さん演じる貧しい娼婦が
  案外利口で洞察力のある女性であるということを、
  丁寧に役者に演じさせる

◉長谷川さんと池内さんのシーン
  長谷川さん演じるスタンケーウィチが
  病気でかなり弱っていて、
  もうすぐ死んでしまうことを観客に印象づける
  同時に、
  それをいたわり介抱する池内さん
  という構造を、細かい動きの指定によって整理する



全体的に、役者さんの努力と思索によって、
キャラクターが明確になってきつつあります。
哲学オタクの男性陣や、女優では麻美さんなどが、
どんどん自由になっています。
生き生きして、人間味あふれる舞台に向っていると思います。

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